将来のために、今できること。

2022年03月19日不動産に関する情報

介護。相続。空き家管理…。
遠い将来のことのようにも思われますが、Xデーはある日突然やってきます。

立ち寄るといつも母が笑顔で出迎えてくれた実家が、空き家になるとは想像もしていませんでした。

私の実家には母が一人で暮らしていましたが、ある時認知症になり介護施設へ入所することに。その後コロナ禍でほとんど面会もできず、病状は少しずつ進行している様子。もう母が実家に戻ることはないでしょう。

・・・知らない別の世界の出来事のようですが、現実です。

空き家になった実家をこれからどうしていこうか…。
兄と会うたびに相談するのですが、なかなか解決策が見つかりません。そもそも、認知症の母が所有している実家を勝手に処分することなどできないのです。

管理の問題も出てきます。
庭木はあっという間に大きくなり、隣地や道路まで枝が伸びていたりします。記憶にない樹木がいつの間にか生えていたりもします。使う予定のない家を維持するのは結構大変です。

兄は几帳面な性格で、ある程度母の資産や月々口座から引き落とされるものを把握していたのが救いでしたが、皆さんは以外と「実家」のことを知らないのではないでしょうか。

電気代の引落しはどうなってる?
インターネットのプロバイダ契約は?
クレジットカードは?
携帯電話は?
SNSアカウントは?
保険は?
不動産の権利証は?

これは誰にでも起こり得ることです。まだまだ先のことと思っても、今のうちに準備をしておくことをお勧めします。

こんなことを書き出したのは、一冊の本に出会ったからです。
「父がひとりで死んでいた 離れて暮らす親のために今できること」(日経BP社)は、著者如月サラさんがご自身の体験を「note」に投稿したことをきっかけに、昨年末書籍化されました。私の境遇と重なるところもあり、興味深く読ませていただきました。よかったら手に取ってみてください。

父がひとりで死んでいた